生徒用p.16a 放射線による人体への影響
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 この部分は、中学教師用の読本解説21ページに掲載されている、 ICRP2007勧告に矛盾しています。
 このような表現をするべきでないと、勧告は述べています。  ICRPは、集団実効線量について次のように記述しています。 

 「集団実効線量は、放射線の利用技術と防護手段を比較するための最適化の手段である。 疫学的研究の手段として集団実効線量を用いることは意図されておらず、 リスク予測にこの線量を用いるのは不適切である。
 その理由は、(例えばLNTモデル(しきい値無しのモデル)を適用した時に) 集団実効線量の計算に内在する仮定が大きな生物学的及び統計学的不確実性を 秘めているためである。特に大集団に対する微量の被ばくがもたらす集団実効線量に基づく がん死亡数を計算するのは合理的ではなく、避けるべきである。 集団実効線量に基づくそのような計算は、意図されたことがなく、 生物学的にも統計学的にも非常に不確かであり、 推定値が本来の文脈を離れて引用されるという繰り返されるべきでないような多くの警告が 予想される。このような計算はこの防護量の誤った使用法である。」
(ICRP2007年勧告 Pub.103)

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