自然放射線はゼロにはできませんが、人工放射線はゼロにできるし、ゼロの方が望ましいのです。
私たちは、自然放射線として、1年間に約2.4ミリシーベルトの自然放射線を被ばくしているそうです。だから、がんになったりしているのかもしれません。被ばく量は日本では関東地方よりも、岩石層の多い関西地方の方が若干多いとか、飛行機に乗ったり、高い山に登ったりすると、被ばく量は多くなるということです。また、食物にもカリウム40という、天然の放射性物質が含まれていて、私たちの体の中には、8000ベクレル(体重60kgの大人の場合)以上の放射性物質があるそうです。これらの放射線もゼロが良いのですが、そういうわけにもいきません。
ですから、自然放射線以上の被ばくは避けた方が良いのです。人工放射線は、避けようと思えば避けられるはずなのに、原発事故による放射線は、私たちが望んだのでも、選択したわけでもありません。人災としての事故により、被ばくさせられることになってしまったのです。
自然放射線と人工放射線を混同させて、被ばくが当たり前のように見せかけるのは詐欺的な手口です。
左図は、『知っておきたい放射線のこと−高校生のための放射線副読本』文科省2011.10.より。
右上図は、学習用DVD『放射線のホントのこと 上巻』より。
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