原発で働く人々C
原発で働く人々 (5) 〜原発被ばく裁判げんぱつ ひばくさいばん〜 |
![]() 被ばく後、体の調子がわるくなりチョットしたことでも つかれやすく、仕事をつづけられなくなりました。外からは健康けんこうそうに見えるため、人から「ぶらぶら病」などと悪口わるくちを言われていました。 写真の岩佐さんの住まいのようすからは、岩佐さんの苦しい生活がうかがえます。 彼は病気にもかかわらず日本ではじめて電力会社を相手に 「原発被曝裁判げんぱつひばくさいばん」 をおこしました。原発で被ばくしたことが原因で体をこわしたので、電力会社にその責任せきにんがあるとしたのです。裁判は17年間もつづきましたが裁判所は、体をこわしたのは被ばくによるためだとは認めませんでした。岩佐さんはその後なくなりました。 最近では東京電力ではたらき被ばくして多発性骨髄腫たはつせい こつずいしゅ という血液のがんになった長尾光明ながおみつあきさんも、東京電力を訴えて裁判を起こしました。しかし、長尾さんは判決がでるまえに亡くなりました。 ![]() 右写真:長尾光明氏/ 東京電力福島第一原子力発電所2号機格納容器内にて1981年12月 |
![]() |
![]() ![]() |