教師用p.10 放射線の単位 ↑前のページへもどる

  放射線に係わる単位として、ベクレルやシーベルト・グレイといった単位が教科書的に解説されていますが、福島原発事故によって広範囲な汚染がもたらされてしまった現在、現実の汚染値や基準などについて具体的な数値を出して解説した方が、わかりやすいと思われます。

  例えば、1986年のチェルノブイリ原発事故の際には、輸入食品の放射線の基準値は370ベクレル/kgで、それを上回る食品は生産国へ送り返されていました。
  それに対して、2012年3月までの国内食品一般の基準は500Bq/kgでした。同年4月からの新基準値は、水が10Bq/kg、一般食品は100Bq/kgとなりました。
  また、日本の放射線管理区域の基準値は0.6μSv/hで、これを上回る線量の場所には、一般人の立入が禁止されていました。一般人の基準値は0.1μSv/h以下です。
  ところが現在、福島県福島市・郡山市・二本松市などをはじめ、いわゆるホットスポットといわるところでは、放射線管理区域の基準を上回る0.6〜1.2μSv/hの線量の場所があちこちに存在しています・・・・・
       ・・・というように具体的な記述が求められているはずです。

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