生徒用p.3 中性子線の利用 ↑前のページへもどる

中性子線は透過力が強く、唯一「水」だけが中性子線への防御効果が高く認められています。 (副読本9ページ参照)
 ここでは中性子線の利用による効果がうたわれていますが、 私たちの生活にはほとんど無縁の利用方法です。 果たしてこのような利用法を普通の子どもたちが知っておく必要があるのでしょうか。
 中性子線に関しては、放射線汚染が問題になっている現在の日本においては、 このような利用法についてよりも、その人体や環境に与える影響について、 説明した方が有益ではないでしょうか。
例えば、JCO事故に際して亡くなった2人の方が、主に中性子線を被ばくして亡くなったこと、 中性子線の強力な透過力で、広範囲に中性子線の被ばくが観測され、 被ばく者の総数は2000年4月までに667名をかぞえること等の説明の方が、 現在ではふさわしいと思われます。

  よくわかる原子力HP  東海村JCO臨界事故 参照

 この3〜4ページに紹介されている放射線の役割については、 現在福島原発から拡散した放射性物質への対応が問題になっている時に、 不要不急の内容であり、この時に発行される副読本にふさわしい内容とは思えません。


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