生徒用p.13 放射線はどうやって測るの? ↑前のページへもどる

 今、東日本の学校で、放射線測定器で線量を測定すれば、ほとんどの学校で、驚くような数値が観測されるはずです。この副読本では、そのことに全く触れていないで、「石碑の周りで測ると高くなる」などと福島原発事故前と何ら変わらない脳天気な内容になっています。もちろん、観測されるのは、福島原発から放出された放射性物質による放射線量です。
 とりわけ、雨どいや雨水ますなど、雨などが集まりやすいところで、高線量が観測されるはずです。学校敷地内ならば、体育館の大きな屋根の雨水を集める集水ますなどは、必ずといっていいくらい、高線量のはずです。集水ますに溜まった、土砂などが高線量の原因なので、それらを定期的に除去したり、高圧水で洗浄したり、除染作業が必要な場所があちこちにあるはずです。これは、なにも学校だけに限りません。民家や、民間の建造物でも、あちこちで高線量が観測されるはずです。花こう岩や、湯の花、マントルなど、特殊なものを用いなくても、環境中のあちこちに福島原発由来の放射性物質が溜まっているはずです。
 このような現実に目を向けさせない放射線の扱いは、いったい何の役に立つのでしょうか?



新潟県十日町のHPより
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