教員用p.16 外部被ばくを防ぐには・・・・ ↑前のページへもどる

 「外部被ばくをしたとしても、放射線は体内を通り抜けたり、体内を通過中にエネルギーを失って無くなったりすることから、身体の中にとどまることはなく・・・・・」
 この記述は、まるで外部被ばくをうけてもまったく害がないような書き方である。たしかに放射性物質は外部被ばくだけでは身体の中にとどまることはない。そうでなくとも「いじめ」や「差別」はもってのほかでる。この副読本の編集者は、いったい何を問題と考えているのか、理解に苦しむ。
 当然外部被ばくをすれば、身体の組織はDNAレベルで傷つき、低線量であってもそれなりの症状が出てくる。

 また、次の 「空気中の放出された放射性物質は・・・・」のパラグラフも、まるで人ごとのような記述である。放射性の雲=プルームが雨に付着して地面に落ちたところは、ホットスポットとなり、こうした場所は群馬県や茨城県・千葉県・東京都など遠く離れたところにも存在する。地面に落ちた放射性物質は土に固着するものもあるだろうが、乾燥すれば土埃ごと舞い上がり、拡散する。いかにも、影響を小さく見せようとする意図が見え見えの記述である。

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