教員用p.16 注) 避難の指示について ↑前のページへもどる

 「・・事故直後に政府は、20キロメートル内の住民に対して避難を指示し・・・・」と、あたかも整然と避難指示勧告が出されたかのように記述されていますが、実態はとんでもなく混乱した状況であったことは、数々の報道で明らかになっています。
 たとえば、30キロメートル以上も離れた、飯舘村が放射能プルームの風下になり、雪に交じって放射性物質が降下し、極めて汚染が高くなってしまったことは、ほとんど公表されませんでした。そのために原発近隣の住民がわざわざ高汚染の飯舘村へ避難し、飯舘村の人々と同様に被ばくをしてしまいました。しかも飯舘村の人々が避難を完了したのは、事故から2ヶ月も経ってからのことです。こうしたことの責任はいったいどこに・誰にあるのでしょうか。この副読本の記述は、そうした混乱を隠蔽しようとしているかのような、問題の多い記述です。

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