p.10-1 　 考古学の年代測定

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以前に発行された放射線副読本には、放射線・放射性物質の利用に関する項目がたくさん書かれていました。今回の副読本に唯一残された、放射性物質の応用例が、この考古学の年代測定に関するものです。 　しかし、この内容がこの文脈の中で必須であるとはいえません。それは、別に理科･物理などで扱えばいいので、福島原発事故の後の放射線副読本としては、必要ないでしょう。 　ここで扱うべきは、前項のような、放射性物質と人間との関わりについて、生物学的半減期や実効半減期の問題を取り上げた方が、現在の日本の中高校生にとっては必要なことのように思われます。

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