p.11-2   内部被ばく
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 内部被ばくの危険性は、もっときちんと説明すべきです。
 「いったん体内に取り込まれると、洗い流すように簡単には取り除くことは出来ませんので、その意味では外部被ばくよりも注意する必要があります。」
 この記述も、簡単に過ぎると思います。
 さらに、「体内に取り込まれた放射性物質は徐々に体外に排出されます。」という記述は、生物学的半減期のことだと思われますが、排出されるまでは体内で内部被ばくの影響を及ぼすのです。


 放射性物質が人体に取り込まれている内部被ばくの状況では、放射性物質が人体の内臓組織に極めて近い距離にあることになります。外部被ばくではほとんど影響のない、アルファ線やベータ線も内臓組織にたいして影響を及ぼすことになるので要注意です。しかも、アルファ線の影響はベータ線・ガンマ線の20倍です。きわめて狭い範囲に大きな影響を及ぼす恐れがあります。

 また、食品中に含まれるカリウムのことを取り上げていますが、いま、こどもたちが気をつけなければならないのは、事故由来のセシウムです。過剰な被ばくは避けた方がいいはずです。 


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