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原子力規制庁が・・環境放射線量を測定
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■空間線量等の環境放射線の測定・公表 住民の帰還・地域の復興に向けた資料を集めるために現在は測定・公表が行われています。副読本掲載の地図からは事故後2年で、3.8μSv/h以上の黄色い地域が大きく減っている様子がわかります。これは、半減期が2年のセシウム134の線量が減少したことによるものです。しかしこれからは、セシウム137の割合が多くなり、その半減期が約30年であることから、線量の減少はごくゆっくりとしたものになっていくでしょう。 注意しなければならないのは、7ページの地図に示された地域だけが汚染されているわけではありません。 地図に着色されている地域の周辺にも、ホットスポットと呼ばれる、周囲に比べ線量の高い地域がまだら模様のように点在しています。福島第一原発から放出された放射性物質を含んだ"雲"(プルーム)が風に流されてきたときに、降雪・降雨などによって放射性物質が地上にたたき落とされた場所が、いわゆるホットスポットになったのです。(下記リンク参照) ■地図の意味 地図の着色の意味を考えてみましょう。 この色分けは、1時間当たりの線量率を表していますから、その場所に1年間いたときの線量率は次の式で表されます。 例えば緑の地域は 1.0〜1.9μSv/hですから、下限値の1.0μSv/hだとすると
1.0μSv/h×24(時間)×365(日)=1.0×8760=8760μSv/年=8.7mSv/年
となります。一般公衆の年間被ばく限度が 1mSv/年 ですから、これはかなりの被ばくといえるでしょう。 ちなみに、上の式の真ん中にある 8760 は 約9000 ですから、その場所の1時間あたりの線量率(μSv/h)がわかれば、それに9000をかけると、年間のおおよその被ばく量になります。(ただし、その場所に一年間居続けた場合です。) ←クリックすると大きな地図が見られます。
空間線量率が凡例中に赤い矢印で示された青緑色以上の場所は、福島原発事故前だったら一般人の立ち入りが禁止される放射線管理区域だということを表しています。 また、事故前の基準で一般人が居住することができるのは、濃い青色の地域以下の場所です。
放射線量等分布マップ入り口(電子国土版・PDF版・スマホ版)
2011年4月〜2013年11月 の分まで詳しく見ることができます。 |
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