学習用DVD   放射能のホントのこと 上巻完成
  

2017年1月 上巻完成!!
ご注文はメールで⇒■
("★"を"@"に変えて送信して下さい。)

  対象:中学〜高校生 もちろん大人の方も
  監修:崎山比早子 医学博士・元国会事故調査委員

■私たちがめざしているのは、オルタナティブな情報の提供です
 2004年当時(もしかしたら現在も)、政府・文部科学省や電気事業連合会など、原子力開発を推進している側が、推進に都合の良い一方的な情報ばかりを発信している現状に対して、私たちは公平な立場で客観的な情報を発信しようとしてきました。  2010年からはHPに「キッズページ」を公開し、その内容を元に2012年にはPHP研究所より、『放射線の大研究』『原子力がわかる事典』を出版しました。
 HP「よくわかる原子力」は、2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故以後、にわかに注目を浴び、事故直後の3月16日には、一日28万PVを記録し、今日に至っております。

■このプロジェクトの背景
 2011年3月11日、東日本大震災と、そしてその直後に東京電力・福島第一原子力発電所の事故が発生し、東日本を中心に広い範囲に放射性物質がまき散らされました。放射能の影響は今後何十年と続いていくまさに"国民的課題"のはずですが、すでに都市部や福島から遠く離れた地域では、事故の風化が始まっています。
 各地で高線量の放射線被ばくが明らかになっているにもかかわらず、放射線の影響を過小評価し、不安を解消し安全をPRするための広報活動が原子力開発を推進する勢力の手によって行われている現状に、私たちは心を痛めています。実際に人々の不安を解消することは出来ていません。それは、現実に放射能の危険があるからです。

 右の画像は福島県浪江町昼曽根というところの民家の敷地で地面に置いた放射線測定器をもちいて、線量を測定しているところです(2014年3月の測定)。
 24.44μSv/時! この場所に1年間いると214mSv/年という、とんでもない被ばくをすることになります。一般人の年間被ばく量は1mSv/年までです。ここは帰還困難区域ですが、この場所に人が住めるようになるには100年以上の年月がかかります。

 この画像は、福島市内舟場町の阿武隈川の土手の上で線量を測定しているところです。0.819μSv/時。地上高約1mの線量ですが、この場所に一年間いると8.1mSv/年の被ばくになります。(2013年8月)。私たちはその土手の上をこどもたちが通学している姿を目撃しました。福島市内には、こどもたちの背の高さを考えて測ったら(地上高10〜50cm)今でもこれくらいの線量の場所があちこちにあります。

■いま、こどもたちに学んでほしいこと
 福島をはじめとする汚染地帯では、放射線に対して感受性の強いこどもたちが、自分たちの健康を守るために、放射線の危険性を理解し、必要な行動をとることが出来るようにすること。
 新しい学習指導要領と新しい教科書(主に中学理科)のもとで、全国の中学生が放射線について学ぶようになりました。公平な立場で放射線の知識を身につける必要があります。
 全国のこどもたちが(大人たちも)、汚染地域の現状を理解し、必要なさまざまな支援について考えていけるようにすることが大切です。
 このように考えて、わたしたちはDVD制作を思い立ちました。

■学習ビデオの内容
@:原発事故により、どこにどれくらいの放射性物質が拡散したのか。オリジナルの地図とアニメーションでわかりやすく伝えます。

A:放射線被ばくの危険性を伝えること。外部被ばくと内部被ばくの違いや、放射線の種類についてなどの基礎知識からはじめます。線量とその影響について、放射線の影響について"しきい値なし"と考えるのが国際的な定説になっています。つまり、放射線にはこれ以下ならば影響はないというレベル(しきい値)はありません。放射線被ばくは、量はわずかでも、それなりの影響があるのです。・・・・実はこの"しきい値なし"は政府も引用する国際放射線防護委員会ICRPの考え方でもあるのです。「基準値」以下だから大丈夫とは、わたしたちは考えません。

B:汚染地域では、とりわけどんな場所に気をつけたら良いか。HOT SPOT FINDERという測定器を用いて、地上高1m、50cm、10cmの線量を同時に測って、小さな汚染スポット(マイクロスポット)を見つけます。

 放射線は目に見えません。マイクロシーベルト(μSv)という単位で表されてもなかなかピンとこないと思います。普通は見えない放射線を見えるようにしたのが、左の画像です。
 これは霧箱という実験器具を用いた映像です。真ん中の白い塊が放射性物質で、そこから飛び出しているのが放射線(ガンマ線)です。この器具を福島の汚染地で用いたらどうなるでしょう。汚染地で空間を飛び交う放射線を見える化します。

C:放射線が人体の組織にどんな影響を与えるのか。高校の生物で学習するDNAレベルで損傷を与えることなど、そのメカニズムについてアニメーションを使ってわかりやすく説明します。

D:放射線被ばくに対して大人よりも感受性の強いこどもたちが、自分たちの健康を守るために必要な知識について解説します。この点で参考になるのは、1986年のチェルノブイリ原発事故で放射能被ばくして以来、国を挙げてこどもたちの健康を守るために努力してきたベラルーシ共和国の取り組みを参考にします。具体的には次の通りです。

a:甲状腺がんをはじめとするさまざまな健康影響について説明して、健康を維持するために必要なこと、例えば、バランスのとれた栄養、精神的なストレスを溜めないための心のケアの重要性などを説明していきます。

b:放射線はこどもたちの免疫力を弱めています。健康を守るためには免疫力を維持し高める必要があります。そのための取り組みについて解説していきます。

c:ベラルーシで行われている"保養"の取り組みに学びます。汚染地域で暮らしていくのに必要なことは、こどもたちが空間線量の低い地域で、線量の低い食品を食べて過ごすこと、そうすることによって体内に蓄積された放射性物質の量を下げることができます。それがすなわち"保養"です。ベラルーシでは汚染地帯に暮らすこどもたち全員が毎年24日間、学校単位で保養に取り組んでいます。

d:これらの取り組みの必要性について、全国のこどもたち(大人たち)が理解し、汚染地域の方々への支援のあり方について考えられるようにします。とりわけこどもたちの保養が実現できるように訴えます。

■DVDの概要
   上下二巻 各20〜25分 
 授業など学習での使用に役立つ、ワークシート付き
 ターゲットは、全国の中学生〜高校生 中学高校生にもわかりやすく伝えます。
   もちろん大人の方々の学習にも役立ちます。

2017年1月 上巻完成 
頒布価格:カンパとして\1000+送料
送料等、メールでお尋ね下さい。

アニメーション サンプル


■下記資料ダウンロードはこちらから■
ワークシート /  内容index    
音声台本/  内容紹介フライヤー
DVD制作の立ち位置:スタンス
ご注文はメールで⇒■
neg★jca.apc.orgへ
("★"を"@"に変えて送信して下さい。)


↑前のページへもどる   TOP▲