このグラフから見るとおり、日本での自然放射線による被ばく量は、
1.48mSvであり、世界平均の2.4mSvよりも少ない。にもかかわらず、年
間の被ばく量は、世界平均よりも多く、その原因は医療被ばくが世界平
均の4倍近くに達しているためである。
教師用解説書のp.12には、医療被ばくも含めた日本人と世界の平均のグラフが載っている。(右図) こどもたちには、こちらのグラフを参照させた方が、より現実的なのではないだろうか。
日本の医療被ばくについては、2005.2.10.読売新聞には次のような記事があった。
日本人のガン、3.2%は医療被ばく(記事の要約)
英国医療専門誌ランセント報告 2005.2.10.読売新聞
日本国内でがんにかかる人の3.2%は、医療機関により放射線診断
で被ばくが原因のがん発症と推定されることが、国際的研究で明らかに
なった。
英国オックスフォード大学チームが、15か国を対象に1991−96年調
査
日本の医療診断によるがん発症がもっとも高いと判明。
CTの高い
普及度が背景。国内に7920台配置
(2004年)、日本国内での医療診断によるがん発症は7,587件でがん発症者の
3.2%。(英国では0.6%、米国では0.9%)
日本の検査数は15国平均の2倍近く、がん発症は2,7倍。
日本:CT検査装置の普及進む。人口100万人当たり64台で最高、
次位のスイスでさえ26台程度。
検査をすればするほど医師の収入増につながるが、CTの過剰検査
は要注意、
超音波など害のない診断への移行が望まれる。
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