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子孫への遺伝的影響
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■胎児への影響 ![]() ■放射線の遺伝的影響 SF小説や漫画・アニメ・映画の世界では、被ばくをした人やその子孫からいわゆる「ミュータント」と呼ばれる特殊能力を持った人たちが出てきて、大活躍するお話があります。 しかし、そうした現象はまだ確かめられていません。 人間ではまだわかっていませんが、昆虫を対象にして最近注目すべき研究が発表されました。 琉球大学・大瀧丈二准教授が2012年8月に発表した「福島第一原子力発電所事故とヤマトシジミ:長期低線量被爆の生物学的影響評価」という論文です。 ■日本中どこにでもいるヤマトシジミ ![]() 福島では、まき散らされた放射性物質によって生物たちは弱い放射線を、長い期間にわたって被ばくしています。(長期低線量被ばく) これまでの放射線の研究は、強い放射線を短い期間で被ばくしたとき(短期高線量被ばく)の研究が多かったのです。そのため、蝶は放射線の影響に強い、と思われてきました。 ![]() いろいろなことを研究しましたが、中でも子どもや孫世代への影響を決定的に明らかにしました。 ■福島のヤマトシジミの子孫たちからわかったことは? ![]() ⇒このことは、放射線をあびた親の異常が、放射線をあびていない子から孫へと遺伝していったのではないかと考えられます。つまり親の世代で長い期間にわたって少しずつの放射線を被ばくした場合(長期低線量被ばく)の影響が、子孫へ遺伝することが確かめられたのではないでしょうか。 福島原発事故とヤマトシジミ:よくわかる原子力HP ![]() 琉球大学・大瀧研究室HP ![]() |
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