放射線G

■この章の内容■
1:放射線ってどんなもの
2:放射線の種類
3:自然放射線って何?
4:放射線と放射性物質

5:半減期って何のこと?
6:放射線の強さをあらわす単位は?
7:外部被ばくと内部被ばく
8:放射線の量と障害の関係


9:急性障害
10:晩発障害
11:放射線と細胞・DNA

原子とは?@、 A、 B
 

   放射線は身体に悪いの?(1)


■放射線を浴びるとどうなるの?


 放射線を浴びることを被ばくするといいます。放射線は人間だけでなく植物、動物、生きているもの全てに害を与えます。その害の程度は放射線の量によって全くちがいます。
 せっかく放射線の量をはかる単位をおぼえたのですから、どの位の量の放射線で何がおきるのかみてみましょう。
 ここでミリシーベルト( mSv ) という単位がでてきますが、これは1000分の1シーベルト( Sv )のことです。

       放射線の単位では、マイクロシーベルト(μSv)というものも使われます。
       これは、1000分の1ミリシーベルト(mSv)のことです。
                1(Sv)=1,000(mSv)=1,000,000(μSv)

 それでは放射線が身体の中をとおるとどんなことが起きるのでしょうか。次の図は放射線の通った量とそれによって人間がうける傷害しょうがいの関係を表しています。ここに書かれた放射線の量とそれによる傷害のていどは、おもに広島・長崎の被爆者や事故で被ばくした人の記録からわかったことです。



 この図にあるように6000から7000ミリシーベルトを100人が一度にあびると生き残れる人はほとんどいません。半分の人が死ぬ量は3000から4000シーベルトといわれています。血をはいたり、髪の毛がぬけたり、血便けつべんが出たりの症状やそのていどは、あびた線量が多くなればそれにしたがってひどくなります。

 つぎに、放射線を一度に大量にあびた場合にどんなことになるか、くわしく見ていきましょう。   



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