原発現地A

1:原発ってどこにあるの?

■六ヶ所村■
2:核燃サイクル基地とは?
3:開発計画と村人のたたかい?
4:核燃計画と反対闘争
5:六ヶ所村のこれから


■上関原発■
6:上関原発ってどこにあるの?
 そこにどうして原発計画が?

7:問題点1、祝島の場合
8:問題点2、自然保護の立場から
 問題点3、地震と防災、そして軍事基地

9:問題点4、用地と漁業権の問題

   六ケ所村


<はじめに>

Q 六ヶ所村ってどこにあって、どんな人々が暮らしているの?

A 地図(図3)と写真を見てごらん。
 ここで暮らす人々の多くは、戦後、満州まんしゅうや樺太からふとから帰ってきて、荒れた土地を、文字通り血と汗と涙で開拓かいたくした人々なのよ。やませ(夏の冷たい風)に吹かれながら、生活のためにでかせぎを続け、 やっと少し土地が肥え、酪農らくのうもできるようになって、生活のめどが見えてきた矢先に押し寄せたのが、「開発」という荒波だったのよ。






<核燃サイクル基地とは?>

Q 地図の六ヶ所村のところに、「核燃サイクル施設」って書いてあるんだけど、これはいったい何なの?

A 右の写真と地図(図4)をみて?昔の面影おもかげは全くなくなって、次のような巨大な施設が次々と出来てしまったのよ。
村人の家は、この巨大施設の下じきになってしまいました。


■ウラン濃縮工場
 原発の燃料になる濃縮のうしゅく ウランを作るところ。もう停止寸前だっていうけど。

■低レベル放射性廃棄物はいきぶつ 埋設まいせつセンター
  原発で出た高レベル以外の廃棄物(核のゴミ)のつまったドラム缶を、巨大なコンクリート施設に埋めすてる計画。

■再処理工場
  原発の使用済み核燃料(死の灰)を化学処理して、プルトニウムとウランにわけ、そのあとの高レベルの廃棄物(猛毒もうどくのゴミ)を、一時貯蔵ちょぞう するところ。まだ、この技術は未完成。

■高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
  海外から戻された高レベル廃棄物を一時的に貯蔵するところ。


Q むずかしくてよくわからないけれど、すごーく広い土地に、原発の危なそうなものが全部集められている気がするよ。とても恐ろしいね。地盤じばん とかは大丈夫なのかな?

A よく気がついたわね、それが大問題なのよ。地図を見ても湖や沼が多いのは一目でわかるわね。ここは地下水が非常に多いの。ドラム缶がくさったり施設から放射能がもれたりしたら、すぐ地下水や井戸が汚染おせんされるわね。

Q 地震は大丈夫かな?

A そうなのよ。地震の多い地層だから、巨大地震が来たらチェルノブイリ以上の被害も考えられるわね。 おまけに近くには軍事基地もあって米軍機が近くに墜落ついらくしたこともあるんですって。

本文中の写真は、島田恵さんからいただいたものです。







   
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