原発現地D
1:原発ってどこにあるの? ■六ヶ所村■ 2:核燃サイクル基地とは? 3:開発計画と村人のたたかい? 4:核燃計画と反対闘争 5:六ヶ所村のこれから |
■上関原発■ 6:上関原発ってどこにあるの? そこにどうして原発計画が? 7:問題点1、祝島の場合 8:問題点2、自然保護の立場から 問題点3、地震と防災、そして軍事基地 9:問題点4、用地と漁業権の問題 |
六ケ所村 その4 |
<六ヶ所村のこれから> Q いま、反対運動はどうなっているの? A 現地の人たちは、推進側の「安全だ」という情報を、一方的に押し付けられているの。小学校のうちからPRセンターの見学や学習をさせられ、高校の進路指導にも入っているようね。いまでもアンケート結果では7割以上の人が「不安」と答えているのに、おおっぴらに反対運動をする人は少ないのよ。 ただ、反対しているのに国策こくさく として次々に工事が進められる中で、それを裁判に訴えて、ねばり強い闘いが続いていることも注目してほしいわ。 青森現地の人々はもちろん、全国の人々がいっしょになって、4つの施設に対する事業許可・指定取り消しを求めているのよ。裁判を通して、国の安全審査あんぜんしんさ がとてもいいかげんで、住民がそれを心配しているのが無視されていることなど、次々と問題が明らかになっています。 それに、最近、「六ヶ所村ラプソディー」という映画が全国で次々と上映され、若い女性やサーファーなどが共感して、反対運動を支える力になっているのよ。「希望」がもてると思わない?。 Q 僕も話を聞くうちに、何かしたいと思うけど、まず何から始めたらいいかな? A 一番の問題は、テレビや新聞というマスメディアが、原発の危険性について、公正な報道をしないことなの。なにしろ、電力会社や原発を作る企業は、大きなスポンサーですからね。国民には分からないように、「くさいものには蓋ふた 」をしているみたいよ。 だから、公正な情報を自分で見つけて学習するといいわね。映画やDVD、インターネットなどを通じてもできるし。知れば、何とかせざるを得なくなると思うわ。あなたも今、そんな気持ちになっていない? <おわりに> 核燃施設が誰によって、どのように計画され、六ヶ所村の人々が、それをどうむかえたのか? 少しはわかった気がするな!! 原子力のつくる電気で便利な思いをしているのは、大都会に住んでいる僕たちだから、この問題は六ヶ所村の人々だけではなく、僕たち皆なの問題だと思うね。 参考資料 1,鎌田慧著 「六ヶ所村の記録」上下 岩波書店 1991年 2,核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団 「六ヶ所再処理工場、忍び寄る放射能の恐怖」2008年 3,山田清彦著 下北「核」半島、危険な賭け2 「再処理工場と放射能被ばく」創史社 2008年6月 4,島田恵著 「六ヶ所村―核燃基地のある村と人々―」 高文研 2001年4月 5,島田恵著 「いのちと核燃と六ヶ所村」八月書館 1989年6月 6,核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団 「原告団ニュース」80~82号 以上 (注)六ヶ所再処理工場は、トラブル、事故が続き最終試験は、2007年12月より中断。 2010年、本格稼働ほんかくかどう を2年間延期した。 |
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